餌タチウオ
杉山 博の釣り


板橋釣友会前幹事長
杉山 博さんの釣りを紹介します

 釣りを始めて10年になり、釣りに対する楽しみ方の違いを感じます。
初めは、ただ魚がつれたことによる楽しさ。
年を追うごとに、仕掛けを作ったり、本を読み釣り人の技術を知ったり、
魚の生態・習慣を調べそれにより連れると思い込み、満足する楽しさ。
現在では、アタリを取ってからエサを食わせハリ掛かりするまでの、一連の動作を楽しんでいます。
また、それに関連して、竿を改良することの楽しさも感じています。
 釣りをしていて簡単と考えるか、難しいと考えるかにより四〜五年もすれば技術の差に現れると思う。
釣りも他のスポーツ同様、いかに集中力を持続することが出来るかだと思う。
専門家ではないので単なる想像の世界ですが、魚と人間とでは器官の構造に違いがあり、
人間では脳から各部署に指令が出て見分けたり、音を聞き分けたり食べたり、動かすことが出来るのに対し、
魚は海中で他の魚に食べられないよう警戒しながらの生活であり、
私達みたいに時間が来れば規則正しく食事をする(これも脳と胃が繋がっている為、脳が指令を出しているのでは)
これに対し魚は食べれる時だけ食べるのではないか?
目についても、我々人間が思うほど目の働きをしていないのではないか?
それよりも、引力とか海中で伝わる波長(音波)などを体で感じ取り群れなどを作りながらの生活になるのでは?
このような事は、釣りに行くたび考えさせられる。
 その中でも太刀魚は特に悩ませて頂く面白い魚です。
釣り人の中には、太刀魚は簡単だという人もいます。そのような人は早いうちにコツを見つけた人で、
釣りをしていて突然知ることができ、その時から急に超過に表れると思う。
私は完全につかめておらず、不安定な釣果を繰り返しています。
しかし、釣りそのものが自然の中で魚と勝負しているわけで、魚にも命があり、
私は遊びだからと思うようにしています。
でも太刀魚攻略も間近ではないかという感じがしています。
 太刀魚釣りは、コマセ釣りにはない面白さがあり、
アタリを出すまでの様々な誘い
アタリが出てから食わせるまでの間
どのように針がかりさせるか
この一連の動作で太刀魚の厄介なのは、これだけでなく季節・水深・時間帯により全く異なった食い方をするため、
基本的には簡単な仕掛けですが、ここ五年の間でタコベイトをはずしたり小さくした、
チューブも短くしたりと、これが手持ちの仕掛けを増やしている原因なのです。
 今流行のルアーやライトタックルでの釣りも同じように悩まされることと思います。
十年前の太刀魚釣りはビシ竿とかヤリイカ竿でやりましたが、当時はアタリも明確だったような気がします。
針も太刀魚針一種類で現在のような細く小さな針ではなく、太く大きなものだった。
竿も現在ではシャクリ竿とか太刀魚専用竿も出ていますが、私はテンビンに攻略の一つがあるような気がしています。
 同じような釣りにカワハギ・アナゴ・ヤリイカ・イシモチがあります。
一見イシモチはと思うかも知れませんが
食い渋った時の、アタリが出てからハリ掛かりするまでの誘い方はとても良く似ています。
 ここで考えてもらいたいことは、カワハギ・アナゴ・イシモチ釣りにはテンビンが使われていないことです。
これが太刀魚を難しくしている一つだと思います。
そこで今考えているのは、テンビンは中通しと同突き風、この二つに絞って試しています。
結果を楽しみにしていて下さい。

追伸
一つの釣魚を一生懸命攻略することによりタックルバランスの必要性が見えて、
他魚との比較もハッキリし釣りを始めた時の量を釣りたいから、
一匹の魚との駆け引き、アタリが出てからエサをハリ掛かりさせるまでの緊張感、、
ハリ掛かりしてから逃げようと頑張る魚との一連のやりとりも楽しむようになる。
それには太刀魚釣りは最適だと思います。

平成17年10月


現在、東京湾のタチウオが面白い
近年にない魚の多さで、タナの幅が広く初心者の方でもコツさえわかれば簡単に楽しめる
針数が少ないのは不安かも知れないが、一本針がいい
いま人気があり、乗合船は混むのでぜひ1.5〜2bハリスの一本針で
ハナダイシャクリを遅くした感じで、アタリがあったらその時点で止め、次のアタリでアワせる


今年は釣り場とより正しい釣果を報告します
静岡県吉田港・恵漁丸<つりニュース参照>
太刀魚の夜釣りは初めての挑戦で、出船時間も夜中の2時
大井川河口の吉田漁港は吉田ICから15分くらいの近場
ポイントは150号線沿いに走り焼津沖だとの話
船に乗るのは30〜40分、少し波は荒いが暗いのであまり苦にならない
昼の釣りとの違いは周りが見えないので釣りに集中できる

一回の経験で確かではないが
暗い為ケミホタルが釣果に関係するような気がする
この日は水深60〜150mまで

釣り方は昼とあまり変わらないが、餌に工夫が必要と感じた
船宿での餌は冷サンマの短冊だったが
今度はサバとかイカ、コハダを試してみようと思った
誘い方は大きくゆっくりでほとんど針掛りした
下浦・観音崎あたりほど魚がスレていない感じ
<夜であることと釣船の数も少ない>
沖あがり8時まで25匹<90〜150cm>
当日の仕掛けは図を参照に